手放して生きる

関係を手放すことで得られるもの

こんにちは、菊山ひじりです。

皆さまからのご相談を受けながらいつも思うのですが、長い人生の中では、本当に色々な事がありますよね。
嬉しいこともあれば、悲しくて死んじゃいたくなるようなことも、ありますよね。

もちろん私も例外ではありません。
今までにあった様々なことを全部書けば、本が数冊できてしまうのではないか、と思います(笑)
結婚、離婚、出産など、本当に色々ありました。
でも、その中で私が「関係性」について学んだ一番貴重な学びは、何といっても「手放すこと」でしょうか。

しがみ付かず、愛の気持ちで手放すこと。
面白いもので、愛をもって手放すと、それ以上の素晴らしいものが手に入るのです。


この写真は娘が小1の夏休み。
親子3人仲良くユーロディズニーにて記念撮影したもの♪

超仲よさそうに見えますが、実はとっくに別れた後の出来事なんです(笑)
時間が経てば、修羅場を体験した相手とも、こうして笑顔で会えるようにもなります。
時間ってすごいですね(^^)

例えば私の場合、子どもの父親と別れたときに、それは色々葛藤がありました。

社会一般的に言えば、絶対に彼が悪い、というような状況でした。
さらにそのせいで、私は仕事までも失ってしまい、本当に大変だったのです。

ドラマにもなりそうなその詳細は今回は省略しますが、ともかくその時に起きた状況を考えると、泥沼の争いをして、相手の非を責め続けるという選択肢もありました。

でも、私は彼を手放し、良い関係性だけを残す事を選びました。

と言いますのも、それまでの数多くの(笑)恋愛体験から、

関係というのは、双方が同じ気持ちを持っていない限り、片方だけがどんなに頑張っても全くダメ

だということを、しみじみと学んでいたからです。
(どんだけ苦しい恋愛ばっかりしてたんだ・・・と我ながら思います。笑)

ですから
「相手を自分の思う通りにしようとしない。自由を認めて手放す。」
と決めて、彼には何も求めず、文句言わず別れて、その後も放っておいたのです。

まあ、正直なことろ、感情的にはそう簡単ではありませんでしたが・・・(^^;)。

心の中の怒りや憤り、葛藤がすっかり治まるまでには、その後数年が必要でした。

でも、その自分の中のドロドロしたものは、あくまで自分の問題だと分かっていました。
だから、彼に感情をぶつけることはありませんでした。

とは言え一つだけ告白すると、その後、彼がある不幸な目に遭ったことがありました。
その時は、心の底から「ザマーミロ」と思いましたっけ(笑)

本当に超すがすがしい気持ちになりましたよ~~(^^)。
神様グッジョブ!みたいな(笑)

だから、やっぱりどこかに恨んでいる気持ちはあったのだと思います。

決して私の心が美しいわけでも、偉いわけでもありません(笑)。
フツーです。

ただ、感情だけで動かないように、冷静に自分をコントロールしたのも事実です。

手放そう、と決めたことは、何があっても変わりませんでした。
その決意はとても大変で辛いことでした。
でも今振り返ってみて、本当に良い決断だったと思います。

そして、私のその態度が、彼との間に新しい良い関係を作り始めました。

例えば、彼は当時医者の卵で、収入も少なかったので、当然養育費の送金も全くありませんでした。
でも、私は「仕方ないし」と思って、一切何も言わなかったのです。

そんな淡々とした私の態度に、彼は逆にとても申し訳ない気持ちになったようでした。

その後、パリの病院で勤務し始めてお金が出来てからは、私と娘をフランス旅行に招待してくれました。

ユーロディズニーでの写真はその時のものです。
全て至れり尽くせりで、私は一銭も出しませんでしたよ。
当然ですが(笑)

現在彼は国境なき医師団の医師となって、アフリカの某国に派遣されています。
今は母国に帰って自分で独立して医者をやっています。(2015年追記)

そして、その灼熱のアフリカから、ちゃんと養育費を送って来るようになりました。
もちろん断る理由はありませんから、ありがたく頂戴しています(笑)
今でも連絡はよく来ますが、養育費はいつからか全然来なくなりました(笑)(2019年追記)

今では何かあった時に報告メールをすると、心配して応援メールが来たりします。
日本で大きな災害が起きてニュースになると、必ず連絡をくれます。

また、東日本大震災の時には、彼の親戚からも「フランスに逃げてこい」と連絡が来ました。
会ったこともない親戚なんですけどね(笑)。

その気持ちがありがたいです。感謝です。

時間を経て、気持ちが落ち着いた今言えることは、手放すことによって、逆に自分を支えてくれる良い友人が出来た、ということです。
それって、何よりも素晴らしい事だと思います。

私は、彼に何か期待して、手放したわけではありません。

期待は全くなく、ただ手放し、私も自由になったのです。

自由になることで、私には新しい人生の展開がありました。

今こうして皆さんと交流しているのも、彼と別れたからこそ、なのです♪

「相手が良い人だったからよ」、と言われることもあります。
そうかもしれません。

でも、例えどんな人が相手でも、こちらの態度である程度物事の展開は変わります。

そして、もし全然ダメな相手だったら、なおのことさっさと相手を手放さないと、解決しない争いに気持ちを巻き込まれて、自分を消耗してしまいます。

自分の期待が裏切られると、つい正論で相手を責めてしまいがちです。

でも、本当に大切なのは、自分の期待に沿わない相手を認め、手放すことです。
それは、大きな意味での愛だと思います。

手放すと、軽くなります。
本当に、楽になります。
必ず、良い展開があります。

もし今あなたが、誰かとの関係性で苦しんでいるのなら、恐れずに手放して下さい。

失うものは、実は何もありません。

手放して、自由になって、ぜひ本当の幸せを手に入れて下さいね。

応援しています!

この記事は2010年9月10日の記事をリライトしたものです。

 

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