確定~転移検査結果まで

転移の有無確認 その2~センチネルリンパ生検

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幸い早期発見(I期・転移なし)。既にがん摘出も終わってピンピンしてます。どうぞご安心くださいね。

早期発見が大事です。30代以上の方は定期的な乳がん検診やマンモグラフィーの検査をお勧めします。

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CT検査から2日後、腕が針の後でボコボコになった状態で(まるでジャンキーのよう?笑)、結果を聞きにいきました。

ガンの種類の他、骨転移を調べる血液検査等の結果も出ていました。

先生「ガンの病理が出てますね。

エストロゲン陽性、プロゲステロン陽性、HER2(ハーツー)陰性です」

「そうですか!(心の声:良かった!!!・・・理由は下記を読んでね)

*~*~*~*~*~*~*

今回私もいろいろ調べて知ったのですが、一言で「乳がん」と言っても、調べてみると全く違う病気というくらいに種類が違うものがあります。

また発見時の大きさや転移の状態によって、治療方法が全く変わってきます。

ホルモン・レセプター(エストロゲンとプロゲステロン)が陽性ということは、比較的副作用が少ないと言われるホルモン治療が有効になるということです。

逆に、もし陰性だとホルモン治療は効かないということになります。

また、HER2(ハーツー)というのは細胞の増殖に関わる遺伝子たんぱくで、これが陽性だと抗がん剤が絶対に必要となります。
その場合「ハーセプチン」と言われる、HER2遺伝子を押さえる種類のお薬が使われます。

一般的に、転移しているガンでHER2陽性の場合、予後はあまり良くないと言われています。

ホルモンもHER2も全部陽性のことを「トリプル・ポジティブ」、全部陰性だと「トリプル・ネガティブ」といいます。

トリプル・ポジティブだと全部の治療が必要になりますが、考え方によっては治療の方法があるということです。

逆にトリプル・ネガティブだと、ホルモンも効かない、ハーセプチンも効かない・・・ということで、治療の選択肢が非常に限られてきてしまうのです。

私が今回「良かった」と思った理由は、

・ホルモン治療が可能な種類だったこと
・抗がん剤必須のHER2が陰性だったため、転移がなければ抗がん剤を使わずに済む可能性が高い

ということによります。

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先生:「肺・骨・肝臓への転移はないですね。
まぁ、この大きさの段階で転移ということはほとんどないので、大丈夫だとは思っていましたが。
あとは、リンパ節転移を調べましょう」

私:「よかったです。」

先生:「今度は、1泊での全身麻酔での手術になります。
ガンを摘出した付近から青い色素を入れて、その流れを伝ってたどり着く脇のリンパ節を一つ切除します。
これは、センチネルリンパ節と呼ばれ、ガンが一番最初にたどり着くリンパ節です。

リンパ節移転をする際には、このセンチネルリンパ節を通って他のリンパ節に行きますので、ここにガン細胞がなければ、転移はないということです。

もしガンが見つかったら、再度手術をして、今度は10個ほどリンパ節を取ります。
そして、そのうち何個に転移しているかを調べて、3個までなら、抗がん剤なし。
4個以上なら抗がん剤を使った治療になります。」

私:「はい、分かりました」

先生:「30分程度の手術だから、日帰りで局部麻酔もできますが・・・」

:「いえ!!全身麻酔でお願いしますっ!!!(キッパリ)」

先生:「ですよね。分かりました(笑)」

えぇ、自分の体が切り刻まれる感触や音がモロに伝わってくる局部麻酔手術なんて、もう2度とご免ですっ(>_<)

でも、日帰りを選ぶ方も多いのだそうです。

まぁ、確かに時間も節約できるし、金額的にも半額以下になります(全身麻酔はその後のケアも大変なので高い)。
体に来るチョキチョキの衝撃が気にならなかったり、耐えられる人にはリーズナブルですよね。

中にはそのまま仕事に行く人もいるそうですから。
(私も前回はそのまま仕事に行きましたっけ・・・)

 

そして数日後、1泊入院での手術となりました。

手術自体は簡単とはいえ、全身麻酔のために、前の晩からご飯は食べられません。
更に手術は午後遅くだったため、入院してもヒマでヒマで・・・(笑)

時間をもてあましていると、誰かが部屋に入ってきました。
この病院はクリスチャンの病院なので、院内にチャペルがあり、その牧師さんがお部屋を回っているんですね。
とても穏やかな笑顔の、柔らかい雰囲気の女性の牧師さんでした。

「お話してもいいですか?」

と聞かれて、その後病状についてなど色々話をしました。
最後には、お祈りをしてくれました。

そのお祈りを聞いていたら、何だかドワ~っと涙が出てきてしまいました。

私の場合、ガンとは言っても、今すぐ命に問題があるわけでもないし、精神状態は普通だったんです。
でも、その牧師さんのお祈りを聞いていたら、心の奥の方から動かされるように、涙が溢れ出てきので自分でビックリ!

自分ではしっかりしているつもりでしたが、心の深い部分では不安があったのだと思います。

思いがけないお祈りのおかげで、何だか、神様に応援されているような気持になりました。
そして、心の底から癒されたと感じました。

こういう応援は本当にうれしいですね。

 

その後、いよいよ手術室に連れられて手術台へ。
すると今度はなんと主治医の先生までこう言いました。

「この病院はクリスチャンの病院なので、手術前にはお祈りいたしますね~。
菊山さんの手術が無事終わり、速やかに治りますように。アーメン」
(本当はもうちょっと長かったけど内容はこんな感じ)

手術室一同:「アーメン」

え~?先生クリスチャンだったの?
日帰り手術のときはお祈りなかったよね~?

やっぱり全身麻酔だから??
皆に囲まれてお祈りされるなんて、なんか・・・このまま目が覚めなかったりして???
あぁ・・・かえって緊張・・・(^^;)

などと思っているうちに、喉の奥に薬っぽい臭いがしてきました。

「先生、薬臭い・・・」

「麻酔が入っていったからですね。むせる感じになるかも知れませんよ」

そう言われた途端、喉がむせてゴホゴホ咳が出てきました。

 

・・・と、次の瞬間、気づいたらもう手術室を出るところでした。
左わきの前辺りに痛みを感じました。

先生:「無事終わりましたよ~。
センチネルリンパ節のすぐ後ろに2つリンパがくっついていたので、それも一緒に摘出しました。
だから、合計3個の検体で検査に出しますね。」

私:「痛い・・・(×o×)」

先生:「麻酔切れてきたからね。すぐ薬出しますね。すぐ痛くなくなるから大丈夫ですよ~」

う~~~、痛い・・・と思いつつ、意識は麻酔の影響でボーっとしていて、上手く話せません。
そのまま眠ったり、ボーっとしたり・・・
夜中は、看護士さんが何度も見に来てくれて、お世話をしてもらいました。

今回気づきましたが、クリスチャンの病院ということで、看護士さんが非常に優しい!!!

他の病院にも入院したことありますが、全然違いますね。
やはり、愛の精神が徹底しているのでしょうか。
この病院で良かった・・・と思いました。

 

翌日にはすっかり元気になって、無事退院しました。
本来日帰り手術でもOKな手術ですので、日常生活も普段通りです。

検査結果がでるのは、それから10日後となりました。
それまでは、何だかとても不安な気持ちで過ごすこととなりました。

 

<続く>

こんな風に始まりました⇒夢の中でのガン告知★

乳がん確定まで その1~MRI検査
         その2~針生検
          その3~針生検の結果
          その4~腫瘍摘出日帰り手術
          その5~やっぱり乳がん

乳がん確定後  セドナでの個人セッション

転移の有無確認 その1~CT検査
         その2~センチネルリンパ生検
         その3~検査結果

病理結果

放射線治療記

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