無料相談：カウンセリングにお客さんが来ない

こんばんは、菊山ひじりです。

この記事は2010年10月9日の記事のリライトです。

過去のブログ記事を見ていましたら、昔の無料相談の記事が、今の皆さまにもお役に立ちそうだな、と思いましたので、改めてアップさせて頂きますね。

昔の文章なので、つたない部分も多いかと思いますが、伝えたい内容にフォーカスしてお読み頂ければ幸いです(^^;)

なお無料相談は、現在は多忙のためお休みしております。
何卒ご了承くださいませ。

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＜ご質問＞

今私は自分でカウンセリングの仕事をしようと思い、チラシを作ってお店においてもらったり、お友達に宣伝したり、ブログをかいたり、がんばっているのですが、なかなかお客様の反応につながりません。

看板は掲げたものの、何をするということもなく、モチベーションも上がったり、さがったり、意識をずっと高く保ち続けるのが難しく困っています。

これではいけない、仕事がなくてもプロの意識を持っていないと、と思うのですが、具体的にどうしたらいいのかよくわかりません。

かといって、カウンセリングの仕事をやっていこう、これをこれからの人生の柱にしていきたい、と思った以上、もう先のばしにすることもできません。

なぜなら、私はカウンセリングになるという夢から一旦逃げてしまったからです。

その時はいまより、ずっと楽にカウンセラーになる道が開かれていたのに、自分自身に勇気がない、自信がないで、結局カウンセラーになる、自分に向き合う、逃げない、ということができずにやめてしまったのです。

今回はもうこれ以上逃げるわけにはいかない。
やっぱりあきらめることができない、と強く思ったのです。

大したことはしていませんが、カウンセラーになると決めてからいろいろ行動してく上で、障害になるようなことが起こらず、私の選択は間違ってない、と思えるのですが、何しろ実際お客様がつかない、という状態では、自分に自信が持てず、もともと考えすぎるタチなので、いつも感情が上がったり下がったりで、落ち着きません。

誰かに相談したい、でも、信頼できる人にお願いしたい・・
考えた末、ひじりさんにメールをしようと思ったのでした。

いろいろお忙しいとは思いますが、
アドバイスをお願いしたいと思います。

（Ｎさん）

＜お答え＞

こんにちは、信頼してご質問して頂き、本当にありがとうございます。

お仕事になさりたい、ということですと、私もプロとして厳しい見方をします。
なぜなら、人を癒すということは、決して甘い考えでやってはいけないことだからです。

カウンセリングのプロとして私に相談された、という観点から、かなり厳しい事を書きますが、ご自分のエゴを捨てて、本気で読んで頂ければ、必ずヒントを得て、人生の道を開くことができると思います。
ぜひ、前向きに受け止めて頂ければ幸いです。

 

今回は、お客さんが来ない理由をいくつかの観点から考えて、それぞれの答えを一つずつ、挙げていきますね。

（１）プレゼンテーションが悪い

仕事にするという以上、それにはビジネスやプレゼンテーションという観点が不可欠です。

すでにチラシを置いたり、ブログを書いているのにお客様が来ない、ということは、要はプレゼンテーションが悪いのです。
そのチラシやブログでは、誰もＮさんにカウンセラーとしての魅力を感じられないということです。

今は不況なこともあり、大学で教えている名前のある臨床心理士の先生でさえ、カウンセリングのお客さんが来なくて、個人的なサロンを閉めている人が多いのが現状です。
ましてや、経験のない民間認定のカウンセラーさんに、そう簡単にお客さんが来るとは思えません。

これに関しては、今は「癒し系で起業しよう」と宣伝しているコンサルタントさんが沢山いますので、どこかにご相談されるのも良いかもしれません。
ただし、私は頼んだことがありませんが、聞いた話によると、かなりお金がかかり、軽く100万円程度は飛んでしまうそうです。

とはいえ、趣味ではなくビジネスとしてやるのなら、その位のお金は投資として決して高くないとは思います。
ある意味、そのお金を出す気があるかないか、そこで本気度が計られるかなと思います。
お金を出せない･･･と思うなら、ビジネスとしてはやらないことです。

 

（２）お客さんを引き寄せる実力がない

私は個人的に、何人もの集客コンサルタントさんを知っています。
皆さんおっしゃるのは、どんなにコンサルタントがアイデアを絞りサポートしても、限界があるということです。

最終的には、お客さんがそのセラピストさんを信頼して来たいと思うかどうかが、一番の問題だからです。
つまり、どんなにコンサルタントが頑張って宣伝したり、集客の手法を教えてくれても、その人に実力がない限り、お客さんは来ないし、来ても一回で終わりになってしまうのだそうです。

反対に、実力があれば口コミでお客さんは来るそうです。
まずは、本当に実力をつけることが必要です。

 

（３）それが今の自分の役割ではない

例えどんなにお金をかけて宣伝しても、また実力自体があったとしても、それが自分の魂の役割でなければ、決して上手くいかないのが人生です。

実際、私の周りには、大きく宣伝もブログもやっていないのに、口コミだけでクライアントさんがついているカウンセラー、占い師、セラピストさんがいます。
実力があるだけでなく、その人に人を癒すという役割があるから、クライアントさんが来るのです。

反対に、能力も高くてお金もかけて宣伝しているのに、全然お客さんが来ないセラピストさんも知っています。

自分では「これが私の役割だ」と思ったとしても、それを判断するのはクライアントさんです。

本当にそれがあなたの役割で、今がそのタイミングなら、何もしなくてもある程度は自然にお客さんが集まるはずです。
そうでないなら、それは役割ではないのです。

 

（４）自分の気持ちばっかりでやっている

癒し・各種セラピーというのは、癒しが必要な人の為にあるのです。
癒したいというセラピストの為にあるのではありません。
カウンセラー（セラピスト）というのは、自分がやりたいという気持ちだけでやってはいけないのです。

もちろん、自分もやってみたいと思うことは基本です。
でも、あくまでクライアントさんの為にやる事なのです。

メールを拝見すると、Ｎさんのやりたい気持ちや焦りばかりが書いてあり、人を癒すということに対してのＮさんの哲学が全く感じられません。

「カウンセラーを仕事にしたい」という気持ちだけで動いていませんか？
「自分がやりたい」という気持ちだけで、クライアントさんの気持ちを無視していませんか？

クライアントさんは、それを敏感に感じます。
Ｎさんが自分を本当に癒してくれるのか、それともＮさん自身の癒し・欲求のためにやっているだけなのか、すぐにかぎ分けます。

セラピストが自分の気持ちだけでやっている時、クライアントさんは来なくなります。

 

（５）性格的に適性がない

カウンセラーというのは、心を扱うお仕事です。

そういう意味では絶対的な正解がなく、医者以上に大変難しい、そして責任のあるお仕事です。
ですから、感情的に未熟な人はやってはいけないお仕事なのです。

＞もともと考えすぎるタチなので
＞いつも感情が上がったり下がったりで、落ち着きません

はっきり言って、考えすぎたり、感情が不安定で落ち着かない方は、カウンセラーには向いていません。

カウンセラーというのは、精神的にバランスが取れていて、何があっても動じない、強い人でないとできません。
他者を受け止めるというのは、とっても大変なことなのです。
自分の事で精一杯の方が、他者を受け入れ癒していくことはできないのです。

カウンセラーの人でも、実は自分が一番カウンセリングが必要･･･という人、沢山います。
自分が癒されたいから、人を癒すことで自分を満たそうとしているのです。

とはいえ、完全な人間はいませんから、ちゃんと双方が癒されるのであれば、それ自体は構わないと思います。
でも、カウンセラー側がある程度まで癒されていなければ、残念ながら人を背負う事はできません。

Ｎさんの場合、

なぜカウンセラーでなくてはいけないのか？

カウンセラーとして何を提供できるのか？

自分にその実力や適性があるのか？

について、もう一度よく考えてみてはいかがでしょうか？

カウンセラーというお仕事にこだわらなくても、他人を癒したり、他者の為に貢献できる事は沢山あります。

「そこまで言わなくても」「厳しすぎる」「酷い」という批判は、覚悟して書いています。
ただ理解して頂きたいのは、私は決してＮさんを批判しているわけではないということです。

私は今まで、中途半端なセラピストさんと当たって、その後苦しんでいるクライアントさんを沢山見てきました。
ですから、同じ癒しのお仕事に関わるものとして、あえて厳しい事を書かせて頂いています。

Ｎさんが本当に癒しに関わることをお仕事にして人に貢献したい、と思っているのであれば、その道は、一つではありません。

Ｎさんには、可能性が沢山あります。
自分の一時的な情熱や思い込みで、「カウンセラー」という枠にこだわって、本来のご自分の可能性を狭めてしまうのは、逆にもったいないです。

これを読んで、もう一度魂と対話し、Ｎさんが自分の気持ちやエゴだけでない、本当の魂の願いを見つけられることを、心よりお祈りしております。

 

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