こんにちは、菊山ひじりです。
「ネガティブな出来事の意味」 の2回目です。
今回は、一生懸命誠実に頑張っているのに、なぜ不運なことが起きるのか?について考えてみたいと思います。
(※この記事は2010年9月16日の記事をリライトしたものです)
※今回は、知り合い以上の関係性においての問題を想定して書いています。
戦争とか、100%相手に非があると認定されるような交通事故とか、全く見ず知らずの人から突然襲われる、といった運命的且つ悲劇的な出来事とは違うレベルとお考え下さい。
本当は、運命的な事故なども、過去世の問題などを考えて行くと、必ずカルマの清算という問題が出てくるのですが、ここではそれは一旦脇に置いて考えたいと思います。
よくリーディングの際にクライアントさんがおっしゃることに、人生の理不尽さがあります。
誰かの為に尽くしたのに、捨てられた。
努力しているのに、分かってもらえない。
何も悪い事をしていないのに、どうしてこんな目にあうのか。
それには、お一人お一人の現世での事情、カルマ的背景、今世のテーマ、現在の魂の学びなど、様々な要素が絡み合っていますので、決して「〇〇が原因です」と一言でまとめられるものではありません。
また、自分だけでなく、相手や関係者の事情や学びもありますから、答えは一つではありません。
ただ一つ言えていることは、そもそも人生とは学びの場なので、しんどいことがあるものなのだ、ということです。
人生は、決して悪いことばかりではありません。
よく見渡してみれば、手にしている小さな幸せは沢山あるはずなのです。
また、今は幸せに思えないことが、後に素晴らしい道を開いてくれることもあるのです。
例えば、夫婦関係でもめて別れた、ということが後に幸いして、もっと良い人と出会ったりすることは、本当によくあることです。
でも、人間はつい「今この瞬間に自分が欲しいと思っている物事」だけに執着してしまうので、他の選択肢や、未来の可能性というような、別のものが見えなくなってしまいがちなのです。
そして人間は不快な感覚を嫌いますので、ネガティブなことにはより敏感になりがちで、不幸を余計クローズアップして感じてしまうものなのです。
ポジティブにフォーカスする、つまり、自分の幸運をどれだけ認めて感謝できるかは、人生はそれを学ぶ場といっても過言ではないくらい、大切なことです。
そのためにも、例えどんな状況でも、自分の狭い思考だけに埋没しないことが大事です。
とはいえ実際には、なかなか気持ちがついていかなくて、難しいとこも多いと思います。
でも、そこは自分なりの方法を見つけて、気持ちを切り替える訓練をすることが必要です。
それも、学びの一つなのは確かです。
そして、それには「こうすればすぐ楽になる」というような特効薬や処方箋は、残念ながらありません。
焦らず、根気よく、自分の心を強くしていくしかないんですね。
また、次回詳しく書きますが、ネガティブなことにフォーカスしていると、さらにネガティブな事を引き寄せます。
全ての出来事は、自分が引き寄せているのです。
今まで5000人以上の方のセッションを行いましたが、全く本当に何もその人に非がないケースは、ほとんど見た事がありません。
でも、皆さん例外なく「自分はちゃんとできている」「自分は悪くない」と思っているのです。
私自身の過去の経験を振り返っても、やっぱり「自分は悪くない」と思う傾向はありましたねー☆
今思えば、自分にも多くの至らない点があったと思います・・・(-_-;)。
振り返ってみれば、
「あの時、相手の気持ちをちゃんと受け止めてあげていれば」とか、
「あの時、もっと本心をしっかり伝えるべきだったんだな」とか、
「あの時、もっと思いやりを持って接していれば」とか、
自分の対応次第では別の展開があったということも分かります。
でも、その時はまだそこまで成長していなかったので、できなかったんです。
そして、自分の問題点を認めるまでには、それなりに時間がかかりました。
だから、同じような出来事が続いたり、なかなか抜け出せなかったのです。
人間のエゴとは、なんて頑固なのでしょう・・・と我ながら本当に反省です。
人間とは、不完全な生き物です。
自分では一生懸命やっていると思っていることが、周りから見ると単なる思い込みだったり、独善的だったり、相手の気持ちを無視している・・・ということは、よくあることなのです。
そういう事を通して、人間としての成長のために学びをするのが人生だとすると、相手との関係性の中で問題が起きたときに、自分だけが被害者ということはあり得ません。
被害者だと思いこんでいても、よく分析してみれば、自分の態度、言葉、醸し出す雰囲気などが、問題の原因の一つだった・・・ということは多いのです。
つまり言いかえれば、自分で気付かないうちに、自分にとって辛い試練を自ら引き寄せているわけです。
全ての関係性における問題は、フィフティ・フィフティです。
「どちらか一方だけに非がある、ということはない」
という点を認めていくと、起きたことの理由が、自分なりに分かって来ると思います。
なお、自分にも非があるからといって、自分を責める必要は全くありません。
なぜなら、先ほども書きましたように、そもそも人間とは不完全なものなのです。
自分もですが、もちろん相手もです。
ですから、お互い様なのです。
そのお互いの不完全さを認め、許し、より良い方向に行くように努力していくことに、エネルギーを使えばいいのです。
後悔することに時間とエネルギーを注ぐには、人生はあまりに短かすぎますから。
次回は、どうすればネガティブな出来事を引き寄せずに済むのか、について考えたいと思います。
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