カルマの法則

カルマの法則 その1~個人レベルのカルマ~

こんにちは、菊山ひじりです。

先日アップしましたシリーズ「ネガティブな出来事の意味」 に関して、このようなご質問を頂きました。
皆さまも関心のある方が多いと思います。

 

「若くして交通事故や病気などで亡くなられる方が時々いらっしゃいますが、こういうことは、現世で頑張れば避けられるのでしょうか?」

 

これは、とても難しい問題ですね。
なぜなら、これはカルマの問題なので、個人差が大きいからなのです。
とても大きなカルマを持っていれば、どんなに頑張っても避けられないでしょうし、小さければ何とか避けられるかもしれません。

 

ですから答えを一言で簡単にいえば、
「避けられるかもしれないし、避けられないかもしれない」
これが答えです。
でもせっかくの機会ですから、カルマについて、5回に分けて、詳しく考えてみたいと思います。

 

私は神様ではありませんので、宇宙の法則について、全て分かっているわけではありません。
但し、今まで多くの師から学んだことや、実際の自分のスピリチュアルな体験、そして5000人のクライアントさんとの交流の中で分かったことを元に、自分なりの哲学を持っています。
従いまして、少しでも皆さまのご参考になればと思い書いておりますが、私の言う事が絶対に正しい宇宙の真理だと主張する気は全くありませんので、予めご了承下さいね。

今回は、その1~個人レベルのカルマ~です。

(1)カルマとは?

カルマとは、過去世において行った行動が作り出した、今世でのパターン、限界です。
人間には魂があり、それが何度も生まれ変わって、違う人生を体験する、という「輪廻」の思想を元にしています。
因果の法則、というと、分かりやすいでしょうか。

 

人生には選択の余地が沢山残されていますので、意識の持ち方次第で、人生を大きく変えることができます。
でも、カルマそのものは、簡単に消えるものではありません。

 

その人がどんなカルマがあるのかは、誰も完全に言い当てることはできません。
過去世は何十もあると言われています。
その何十もある人生の中の、本当に小さな行いから大きな行いまで、様々なことが絡み合っています。
ですから、「これがカルマだ」と、単純に判断できるものではないのです。

 

捉え方によっては、生きている全てがカルマだと言う事もできるかもしれません。
また、カルマには個人レベル家系レベル国家レベルなど、その人が所属するグループのレベル別のカルマがあります。
そして、そのカルマが大きく、複雑になるほど、避けるのは難しくなります。

まずは、分かりやすい個人レベルのカルマを基本として、カルマの法則を考えてみましょう。

 

(2)カルマ清算の原則

カルマは、過去世で犯した罪を償う、または、過去世での善行が報われる、という形で清算されます。
例えば、過去世で自分が車で人を轢いて殺してしまっていたとします。
すると、今世では以下のような形で、カルマを償うことになります。

これは分かりやすく説明するために非常に単純化した一例です。交通事故で亡くなる方が必ずしも過去世で人を殺しているわけではありませんし、これ以外の選択肢がある場合もあります。念のため。)

 

① 自分も交通事故で死ぬ
② 交通事故に匹敵するようなことで死ぬ
③ 交通事故防止に関する活動をして貢献する
④ 医者になって交通事故で死にそうな人を助ける

 

この中で、カルマを償うためにどの道を選ぶかによって、運命は変わってきます。
「死んで償おう」と思っていたら、当然①か②を選ぶことになりますので、事故等で亡くなります。
これは、あまり前向きの解決方法ではありませんが、とても簡単なのは確かです。
恐らくこの形で解消するケースが非常に多いと思われます。

 

その人が、人生の早い段階で目覚め、「人を救う・役に立つ」という方向に向かえば、③交通事故防止に貢献しする、や④医者になって人の命を救う、のように、社会に貢献するという更にプラスの形で罪を償うことができます。
これは、周りにとってもありがたいことですから、この形が誰にとっても一番好ましいように思います。

 

但し、③や④は、ハードルが高いのは事実です。
例えば、医者になる場合など、その能力を持って生まれてきているかどうかで、この形でカルマ清算できるのかが決まりますので・・・。

 

 

なお、例えば、医者になる途中で心が変わり、儲け優先の悪徳医者になったらどうでしょうか?
カルマを解消するどころか、更にカルマを大きくしてしまい、もっと悲惨な形で来世に清算することになるかもしれません。

 

また、カルマは無意識に刷り込まれています。
自分のカルマに気付き、それを上手に回避する、というのは、実際にはなかなかできない場合が多いと思います。
ここに、カルマ清算の難しさがあります。

 

 

(3)カルマ決定に影響する要因

カルマの大きさ・重さは、様々な要因によって変わっていきます。

①出来事の状況
・相手に非があって交通事故が起きたのか。
・自分の不注意だったのか。(故意ではない)
・酔っ払い運転など、自分に重大な非があったのか。
・故意に轢いたのか。

 


②そのときの対処
・交通事故を起こしたことを悔やんで、十分に謝罪して、残りを反省して謙虚に生きた場合
・その後も自己弁護ばかりして反省がない場合

 


③相手との関係性
・まだ人生が沢山残っていた子供だったのか。
・人生の残り少ないお年寄りだったのか。
・相手との現世での関係性(仲良しだった、敵だった、など)
・自分と相手に因縁関係があったのかどうか。

 

 

因縁関係の有無とは、例えば、その相手は更にその前の過去世で自分を殺していたので、前回の過去世で自分が相手を轢き殺したことで、その前の相手のカルマを清算してあげていた、なんていう事です。
この場合、前回ひき殺してあげたことで、その前の因縁がプラスマイナスゼロになっていますので、カルマの重さが変わってきます。

 

出会うということは、縁があるということですから、辿っていくとキリがありません。
こういった様々な要因が複雑に絡み合い、カルマになっています。
単純ではない理由、お分かり頂けましたでしょうか。

 

これは個人レベルのカルマについての話ですが、カルマには個人レベルではないカルマというものもあります。
それについては、次回考えてみたいと思います。

 

<関連記事>

カルマの法則 その1 ~個人レベルのカルマ~
カルマの法則 その2 ~集団レベルのカルマ~
カルマの法則 その3 ~戦争のカルマ~
カルマの法則 その4 ~カルマを超えるには~
カルマの法則 その5 ~カルマを引き受ける~

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ネガティブな出来事の意味~その2~
ネガティブな出来事の意味~その3~

 

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POSTED COMMENT

  1. sami より:

    こんばんは。この最近のブログの濃い記事、毎日楽しみに読ませて頂いてます。こんない深い内容をシェアして頂いて、本当にありがたく思います。